家族水入らずの時間が過ぎて

敏夫さん危篤の一報で、その日のうちに集まってくれた娘と息子。

兵庫西宮市からと熊本市から。

その後の通夜と告別式、そしておとといまでの10日間を仕事の都合をつけて、二人して私のそばにいてくれました。

葬儀場の都合で、敏夫さんは通常より長く家にとどまりました。

まるで、自分が設計した住まいで、私たち家族と一日でも長くいたかったように、、、。

娘と息子。

辿ってみれば、今回敏夫さんのことで会ったのがなんと７年ぶり。

そんな長いブランクを感じさせないのは、やはり姉と弟の切っても切れない関係だからなのでしょうか。

葬儀が終わって落ち着いた頃、息子は自分で手入れをした草刈機を使って、ブルーベリーの周りを綺麗にして、鳥避けネットを張ってくれました。

これで一安心です。

葬儀の後の様々な手続きは、娘が順序よく進めてくれました。

敏夫さんもかなり几帳面に片付けはしていましたが、それでもどこに何があるのかを探ってゆくことは、私一人ではとてもできないことでした。

三人で持ち物を片付け、あるいはパソコンデータを開きつつ、泣いたり笑ったりしながら、父のこれまでの人としての軌跡を辿る日々でした。

そして何より、子どもの頃からの思い出話に花が咲きました。

亡くなって初めて持つことができた家族水入らずの時間。

敏夫さんが作ってくれた貴重な時間でした。

間もなく父の日。

今年は遠い空の彼方から家族みんなのことを見守ってくれているのではないかと思います。

そう信じていたい今日の日です。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

今日庭のスモークツリーをカットしました。

まずは敏夫さんの遺影のそばに、そしてもう一つは私以上に気落ちしている母のところに飾りました。

最後の２枚は、こんなふうになるとは思いもしなかった、今日のリビングの風景です。